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届いてる、気はする

仕事後のひょーさんと合流して、夕方久我山駅前のお祭りへ。ちいさなお祭りだけど活気があって商店街のみなさんが力合わせて楽しんでる感じがして、三鷹阿波踊りと合わせて家族で毎年行く、好きなお祭り。
かき氷欲しいというので小銭握らせ行っといで〜と言ってみる。花種さんの順番が来て、振り返って嬉しそうな顔でこっちを見て、でも夜店の人に声をかけられないうちに後ろの人にどんどん抜かされて。「やっぱりママと行く」と戻ってきちゃった。「いや、出来る!ほらお店の人もおいでおいでってしてくれてるよ、行っといで!」と再び背中を押して、やっと買えたかき氷一杯。外の世界に自分の意思を伝えるのはまだまだ高い高い高いハードルがあるようで、すぐわたしたちに全てを頼ろうとする彼女なんだけども。
帰り道、ひょーさんと花種さんが些細なことで言い合いしてて「たねちゃんは自由にやりたいことするんだもん!」と言ったら「自由に生きるには、そう生きれる力を持たなきゃいけないんだよ」と、めずらしく真面目な話をするひょーさん。「だから自分のやりたいことはパパとかママに頼まないで自分の力でやってみるんだよ。それが大事だよ」と、パパのメッセージが続く間花種さんはずっと無表情装って一点を見つめ瞬きもしないわけです。それで「わかった?」と聞かれると「え?べつに聞いてなかったから」とシャアシャアと言うわけです。
こういう態度をとる時は話をちゃんと聞いてるってわかってる。受け止めるべき言葉とわかっているからこその、この態度。素直さはないんだけども、大事なことは届いてる、気はする。多分。