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待つわ

スーパーマーケットとかで同じ園の子を偶然遠目で見つけると「ごあいさつしにいきたい〜」と花種さん。一緒にごあいさつしにいこうと誘われ行くのですが、いざその場にいくとウンともスンとも言えないし、相手の子が「花種ちゃん〜」と言ってくれても恥ずかしがってわたしの後ろに隠れちゃったり、なんじゃそりゃ状態。ほら〜と促しても相手の子が見てない瞬間に手をふったり間もすこぶる悪く、なんじゃそりゃ再び。あまりに毎度毎度なので引きつった笑いが出てくるわたし…。今日もまたちっさーい声でつぶやいた「バイバイ」が全く届いてない姿を見て、ついに「ちゃんといいなよ」とガッカリ丸出しで言ってしまい「バイバイっていったよ」という主張にも「言っててもさ、相手に伝わらなかったら言ってないのと同じだよ」って言ってしまい、そしたら花種さんはしくしく泣いてしまい…。やりきれない夕暮れに後悔先にタタズ。
気持ちがあるのに、伝える扉が開かないのがもどかしいけど。花種さんは今ノブに手をかけて息を整えてるのだわ、だから待つわ、と言い聞かせてるのに結局いつも待ちきれなくって反対側から「まだなの?!」って無理矢理引っ張っちゃってる感。あとちょっと待ってたら自分で開けたかもなのにね。すまん。ごめん。でもあとちょっとじゃなくてもね。わたしがするべきことはただね。待つわね。