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もしもし亀よ

今週、花種さんのダンス教室のプチ発表会があるのです。普段は個人レッスンなのですが、発表会では全生徒さんが集まってそれぞれダンスを披露するという。父母も観に行っていいという。極度の内弁慶娘の母としてはどっきどきなのですが。そんな花種さんは先生との距離を毎週ちょっとずつ縮めております最中です。
前々回のレッスン前、自ら「今日はお返事をちゃんとする!」と言うので、「じゃあ、こんにちは!も種ちゃんから言ってみようよ」と言うと「それはさすがに無理かな」と、そこは相変わらず潔い(?)…。けどもその一連を伝えた時に先生が倒れこんで「種ちゃ~~ん!」とバタバタしてる姿を見て、静かにキヒキヒと笑っていた彼女は、前回は教室に入ると「こんにちは」と自分から言えたのでした。それはとってもとっても小さい声だったけど、先生は「僕ちょっと泣きそうです」と言ってくれたのでした。ゆっくりゆっくり、でもちゃんと進んでることに、ふとわたしも感動するのです。
駅のホームにウサギと亀の絵のポスターがあって、「そんなに急ぎすぎると危ないよ!」と書いてある。それを見る度、そうだよねえ、急がなくってよいんだよ、と思います。そんで、親のわたしら以外にも亀さんペースの花種さんを見守ってくれる人がいるんだな、と知って幸せに思う。
とはいえ、発表会はどきどきするんですけど、たのしみでもあるのです。