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出産玉手箱

出産はきもちいい!!と言う人もおられますが、わたしは全然気持ちよくない。ちょー痛い。出産は痛みの玉手箱ってくらいあらゆる痛みが詰まった贈り物でございます。
樹根くんはだいたい8時間くらいで産まれました。36時間かかった花種さんの出産に比べたらうんと楽だし、意識もしっかり保てたとはいえ、どんどん強まる陣痛は腰骨砕かれるみたいだし、赤子が出て来る時は大事な皮膚がビリビリ破かれるみたいだし、今回は吐き気も来ていきみながら3回くらい吐くし、無事に産んだと思ったら後陣痛なるものがひどくって子宮ギュンギュン絞られてるみたいだし。
更には出産の間、腰の痛い部分をひょーさんに満身の力を込めた両手の親指で押して押し押しまくってもらったところ、ひょーさんの親指も限界を迎えてたみたいですが、8時間全力で押され続けた腰もまた、終わってみれば打ち身のよーに痛いです。産後1日は立てず歩けず、ひょーさんに抱えられておトイレに行き、自力ではベットに乗ることも出来ずって、これで「安産!」なんだから本当に出産って…。
身体痛むままおっぱい生活がスタートし、スタートすれば乳は張り、これまたズキズキ痛いしねえ。
産むだけでも大変なのに、オッパイも女しか出ないってなんでだろう。せめてオッパイは男の人も出れば色々分担出来るのに…。と、夜中の授乳中にボンヤリと思ったんだけど、思ったそばから、オッパイ飲む赤ちゃんの可愛さをこの至近距離から見れる特典を渡してなるものかー!!みたいな独占欲が湧き上がってきた。
まあ別に渡そうにも渡すことは不可能なんだけども。
本当に本当に痛くてつらいのに、半端じゃない達成感と共にへんなヤミツキ感があるのが出産。不思議ともっかいくらいならやってもいいかなって気分に何させられるのよね…。産んだそばから。