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一歩分

人形ごっこ遊びを延々とするのに飽き飽きして、近所に住む女の子の家のほうまで散歩に行ってみよーと誘う。あわよくば女の子と遊んだりできないかなーという母の目論みは「ヤダ」の一言で却下され。山と湖。この壮大な景色を前に散らかった部屋の一角に座り込んでチマチマ人形動かして一日中過ごすなんて君、そんなんでいいのかい?!と尋ねると「種ちゃんの人生、それが望みだ!!」ってオイオイ…。なんの為に引越したんじゃい。と思いつつ、わたしもとってもインドアで、ネイチャーに興味ない子供だったわー、と思う。友達の輪を広げるのもすごーく苦手だった。一歩踏み出したら一歩分だけ、世界って本当に広くなるんだなって今になってしみじみ学んでるので、花種さんも一歩分、また一歩分って世界に踏み出していけたらいいなって思う。