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途方もない気持ち

午後樹根くんを添い寝で布団に寝かせ、起き上がって取り込んだ洗濯物の山を畳んでしまおうと思い、お昼ごはんの皿やら鍋やらも洗わねばならぬと思い出す。でもその前に朝つかって洗った皿とかコップを水切りかごから食器棚にもどさねばならぬと思い出す。床と洗面所も掃除せねばならぬし、テーブルも拭かねばならぬと思い出し、樹根くんが起きてくる前にせねばならぬと思うともう途方もない気持ちになるのだけども、別にやらなくったって誰も責めもしないんだけども、やらなかったら洗濯ものもお皿も床も永遠にこのままなんだから、やっぱりせらねばならぬのよ。こんな時はとにかく頭は働かせずに手を動かすのよ。ああ…とため息つかず、無駄にケイタイさわらず、とにかく動け。やれば必ず終わるのですから。