十五夜。お月見。
この地区では十五夜に「お月見ください」というイベントがあると聞いておりました。子供達が近所を練り歩き、家々でお菓子を貰うという内容に和製ハロウィンね、と思いつつ、その壮絶さを近所のおかあさんたちに聞いていたのである程度覚悟し迎えた当日。
15時すぎから始まるというのでカゴを用意し家を出たところ…ススキ飾りとお菓子がいたる玄関先に、あるあるあるあるある……。どこまで行ってもあるあるあるある…！あっというまにいっぱいになるカゴ…！わりとおやつに気を配ってる故、ふだん手作りの焼き菓子や果物等をおやつに食べてる花種さん初めとした近所の子供達は、もう完全にハンターの目。あらゆる軒先きのカゴというカゴを鋭くハントし、駄菓子袋菓子チョコガムアメの大収穫。ていうか、大収穫すぎる…。どんな坂道回り道も厭わない執念のハンター達について歩く親の苦行。壮絶、という言葉に嘘はありませんでした。帰ったらもう夜ですよ。お月見団子？作る気力ありません。夕飯…？そのお菓子食べてくださる？という言葉をなんとか飲み込み、味噌汁つくり、ご飯炊き、なんとかごはん。いやーすごかった。