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魔境を生む男

ひょーさんのアトリエを引っ越ししました。東京に残してたアトリエに残ってたものたちを現在の場所へと移し。東京のアトリエには、主に雑誌や広告の撮影仕事用に作ったピンクに塗った丸型ブラウン管テレビとか、角材で作った巨大な物干し台とか、PV仕事で使った海水と砂にまみれた楽器とか、なんとも形容しがたいどうしていいかわからぬものがぎゅうぎゅうにつまっており、その隙間に大量の木材片や針金や塗料やビスなんかの工具も所構わず置かれており…。整理しようにも扉を開けた瞬間やる気は全て吸収される、まさに魔境とよぶべき部屋でありました。魔境相手に途方に暮れるも退去の日は迫り、とはいえわたしはお手伝いできない(樹根くんという口実…!感謝…!)ので、またもやキヨシさん(ひょーさんのおとうさん)が三重からお手伝いに参上してくださり、2トントラックを借りまして、なんとかかんとか引っ越し完了。絶対にもう使わないものを何100キロ分も廃棄してきたと聞いたのに…晴れて引っ越し完了した新しいアトリエの扉を開けると…そこには新たな魔境が誕生していたのです…。つぎつぎと魔境を生む男、中村俵太。