k_726

蓋をぱかっと

保健所という場所の存在を知ったらしい花種さん。「保健所って知ってる?」と聞くので「知ってるよ」と答えると「たねちゃん将来の夢きまったから」と、教えてくれた夢。

保健所の犬や猫をひきとって暮らせる大きい家をつくるそうな。動物たちは二階に住んで一階では動物が大好きな人がこれるカフェにするそうな。ほんとうに動物がすきな人だったら二階にいる動物をもらうこともできるそうな。家の構造やカフェの様子等細かなディティールまで語ってくれ、「どうおもう?!ママ」と言うので「すごくいいと思う〜。本当にそういうことをしている人たちは今もいるんだよ」と答える。動物好きな彼女。保健所という存在を知っちゃったら、とりあえずその現実に立ち向かえるような夢を描く気持ち、よくわかる。そして「ママも動物すきでしょ?」と聞かれる。「動物すきなのにママはなんでそういう仕事をしようと思わなかったの?かわいそうな動物を助けようとおもわなかったの?」と続けて聞かれる。…え。7歳のまっすぐな言葉がつきささった母33歳。

子供のときに捨てられた子猫を拾って、でも生まれたてすぎて助けてあげられず死んでしまった時、人間の存在を強烈に憎んで呪った激しい感情をふと思い出し。わたしも大人になっちゃって、どうにもできない悲しいこと不条理なことに蓋をして毎日を過ごしてるけども、時にその蓋をパカっとあけることって大切ですね。

どうにもできない、なんて言い訳で蓋を開けてみれば絶対に何かできることはあるんですからね。と、思う。保護犬のシェルターはとてもできなくとも、いつか犬を飼う日がきたら、保護犬をひきとれたらいいな…と小さく思った母です。