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強さとは、貧しさとは

夕飯を食べていたら花種さんが「真っ黒なお弁当、って本知ってる?」と友達に借りたという本の話をしだしたので「広島の戦争の話でしょ」という話しから「なんで戦争って起こるの」「なんで戦争をしたがる人がいるの」という話に、なりますよね、当然。樹根を見ていると“戦うこと、強いこと”への憧れみたいなものが本能的に備わっているのだなあ…と思ったりすることもある。だから「強いって思われたい!って小さい子が思うような気持ちのまま、大人になっちゃう人もいるのかもね。でもほんとうに強いってどういうことだろうね」なんて話しをした。それでちょうど図書館で「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」っていうウルグアイのムヒカ大統領のスピーチを描いた絵本を借りていたので「ちょっとこの絵本を読んであげるよ」って、食事中なのに絵本の読み聞かせを始めた、わたくし。「え、ごはんの後でいいよ」と言われるも「いや!今読んであげる!今ちょうどこの話にぴったりな絵本なのよ!」と前のめりになる、わたくし。

給料の大半を貧しい人に寄付して、公邸には住まず、田舎の小さな家で畑をしながら、古い自家用車を自分で運転してどこへでも行くムヒカ大統領が国際会議で残したスピーチ全文をもとにした絵本。ほんとうの強さとは、豊かさとは、弱さとは、貧しさとは…どんな人でありたいか、どんな世界を生きたいか。全部つながっている話だよね。こういう話を子どもの方からしてきたら、前のめりになっちゃいますよ、わたくしは。ごはんそっちのけで熱く話しちゃいますよ。だって、すごく大事なことだと思ってるから。