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マフィンのつもり

ついに迎えたこの日。花種さんのクラスの北欧神話劇の発表当日。わたしも樹根も劇のセリフも歌も、ほぼ覚えちゃったくらい、この数週間家でずっと全員分のセリフを言いながら一人通し稽古していた花種さん。

明日は衣装作りだ!とか、小道具を考えなきゃ!とか、もう本当に毎日夢中で、でも日が近づいてくると「あ〜〜どきどきする〜〜!」とも言っていて、一人でセリフほんとに言えるのかいな?と母もどきどきしておりましたよ。

でもさ、今日舞台に立って、会場中に届く声で自分のセリフ言ってたよ。花種さんだけじゃなくて、クラスの子みんな一人一人が夢中になって気持ちをむけてきたんだなってことがビシビシ伝わってきたよ。終わった後の「やりきった〜!」って顔がほんと眩しかったよ。先生に会った時「たねちゃんの声が通っていたでしょ」ってうるうるしてるから、こっちもうるうるくるよ。

なにかに向かって、達成して、きっとみんな今までよりもっと、自分のことが好きになれて自信が持てた、そんな時間だったんじゃないかな。

差し入れにお菓子渡したら、お迎えの時にクラスの子達が口々に「あ!スコーン美味しかったよ〜!ありがとう」って言ってくれたよ。スコーンじゃなくてマフィンのつもりだったんだけどね。