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7月のキャロットケーキ

7月最終日。ちぇるさんがキャロットケーキを焼いてくれた。ちぇるさんは、この2ヶ月、我が家の2階に暮らしている。わたしが音楽活動をしていた頃の相方である、ちぇるさん。音楽活動するのを休んでから、わたしもいろいろなことがあったように、ちぇるさんもいろいろなことがあったのだと思う。

お菓子やさんに嫁いで、おかみさん、そしてパティシエとして忙しく働いていたちぇるさんのこの7~8年の多くのことをわたしは知らないのだけど、5月の終わり、「音楽をつくりたい」と言って、お菓子やさんを離れて、藤野にちぇるさんはやってきた。

わたしは嬉しかった。ちぇるさんがまた、うたう気持ちになってくれたことがうれしかった。ちぇるさんが2ヶ月間、ソロアルバムの制作をしながら、うちの2階で暮らして、ひょーさんと花種さんと樹根とわたしと、家族じゃないけど、家族みたいな、でもやっぱり家族ではない。こんなのも、いいって思った。

思うようにいかないことがたくさんあって、この1年半のコロナ禍は、そんなことばっかりだし、打ちのめされて混乱して、どうしようもない気持ちになって。この先、どうしていけばいいかなあ?って。

この先に選ぶ選択が「ふつう」である必要は全然ないんだよなって思う。「ふつう」の生き方なんてないんだから、迷った時、困った時、一番晴れやかに向かえる方に向かえばいい。痛かったり怖かったりは消えなくても、そんなほうに向かえればいい。

スペシャルキャロットケーキ食べ、そんなことを思ってるよ。