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芽生えてるんじゃないかなって、感じる

今年もこの日がきたよ、花種さんの誕生日。いよいよティーンに突入11歳。手足はどんどん伸びてすらりとしちゃって、子どもらしさは薄れてきて、どこぞのお姉さんかしらって感じ。気付いたら自分のことを「たねちゃん」って言わなくなってたね。ずっと「たねちゃん」って家では言っていたのにね。

ここ最近の一人称はまさかの「わし」で、ほかにもわたしたちからしたら「まさかまさか」ってこと連続の日々なんだけどもさ。そうやって、自分の世界を広げてくんだね。

見に行けなかったけど今日は運動会で「たねちゃんリレーで大活躍だったんだから!」って担任の先生から電話がきた。「子うさぎみたいにびゅーーーーってかけてって。もう他の先生方もびっくりしてたんですよ」って。

全速力で走り抜ける花種さんが目に浮かぶ。

たくさんの手紙をもらって帰ってきて、近所の子たちもプレゼントを持ってきてくれたり、歌をうたいにきてくれたり、いろんな人に想ってもらっているんだね。

わたしたちの知らない場所で、知らない世界を広げて、愛し愛されているんだね。

どんどん世界を広げてさ、愛し愛されて、生きていってほしい。

きっとそう生きれる力が、確かに今芽生えてるんじゃないかなって、感じられた11歳のはじまり。

眩しい眩しい誕生日。心からおめでとう。