強く優しく逞しく
子どもたちと青梅のシネマネコという小さな映画館に「マイクロプラスチックストーリー ぼくらの作る2050年」というドキュメンタリー映画を観に行った。環境問題気候変動を扱った映画は字幕上映が多いし、そうなると樹根は退屈してしまうところに、この映画は子どもたちが主役の映画だけあって、吹き替え版の上映がある!ということで。
にっちもさっちもいかなくなっている、プラスチックの海洋汚染。あんまりな状況に「お手上げ」「すごい誰かがすごいアイデアを思いついてくれるのを待とう」とでも思いたくなってしまいそうだけど「できること」に目をむけ動いていく子どもたち。
観終わって「どうだったかね?」と聞くと「まあ〜〜ね〜〜。でもうちは、自分の好きなものはプラスチックでも買うかな。できるところを変えたらいいんじゃない」とエシカルエシカルうるさい母への防衛線張りまくりの花種さん。「ちいさい魚がプラスチックを食べちゃって、その魚を大きい魚が食べて、もっと大きいシャチが食べて、みんなプラスチックたべちゃうんだよ…」とさっそく映画で観たことを反復する樹根。
今は言葉にしなくても、言葉にならなくても、彼女や彼が感じたことは胸の奥底に、きっとポコンと落ちている。ポコン、ポコンと落ちていたものたちはいつか、なにかの力になると思う。
これから彼女彼らが生きていく世界は、きっと大変な世界だと思うけど、強く優しく逞しく。目を開いて心を開いて、生きていってほしいなあってすごく思う。