本
壁の前でうたをうたう
「家族カレンダー」で書いた2020年3月以降の日々。
わたしたちが変わらず小さな毎日を重ねる間にも、世界はいろいろなことが起こり続けました。コロナ、新しい戦争、止まることのない時間と、止めようもないこと。
そんな時間の中で出会ったある家族。
日本人のお父さん、リトアニア人のお母さん、その2人の間に生まれた小さな娘さん。ちがう言葉、ちがう文化、ちがう家族。
お隣の家族と過ごした時間の中で感じはじめたこと、気づきはじめたことがありました。
止まることのない時間と、止めようもないものたちに向き合うために、わたしができることは、文章を書くこと。そして「家族」を通して世界のことを考え続けること。
わたしたちを隔てる、いくつもの壁に気づいた「わたし」が、その壁に向かうまで。
2021年に出版した「家族カレンダー」の続きのようにも読める1冊です。
発売:2022年6月中旬
価格:1200円円(+税)
家族カレンダー(アノニマ・スタジオ)
- ちいさな今日が、大きな世界につながっている。言葉にしないと忘れてしまうある家族の日々。
- ひとつの家族を自身の家族で取材して制作する雑誌『家族と一年誌 家族』編集長である中村暁野の初めての自著。ブログに綴った5年の間には、たくさんの幸せな日とそうでない日とがありました。「家族」を通して自分と社会に向き合い続けた実験の記録。
- ◆推薦コメント
- 人間が違う人間と暮らす、というのは、楽しくても、苦しくても、嬉しくても、悲しくても、きっとそれだけでは物足りなくて、大切なのは、切なる願いと、ユーモアと、少しの笑いなんだ。ああ、家族って本当に疲れる。笑
- 奥山由之氏(映像監督、写真家)
- こんな風に、人は家族になっていくのか。「愛してる」という言葉はないのに、愛してる愛してるってずっと日記に響き渡っているようでした。
- 平野紗季子氏(フードエッセイスト)
発売:2021年11月中旬
価格:1600円円(+税)
ISBN-13: 978-4-87758-826-7
家族と一年誌『家族』第二号
実りゆく、人生。
美糸(みと)ちゃんと紗也(さや)ちゃんは3つちがいの仲良し姉妹。ある日、お父さんは仕事をやめて蒸留家になりたいと言い出した。ドイツでの修行、日本での場所探し、そして、植物が生い茂り果実が実る、古い薬草園との出会い。
はじめてのことにお父さんとお母さんが奮闘する横で、乗れなかった自転車にのれるようになり、知らなかった植物の名前を覚え、二人はすくすく成長していく…。
出来あがった蒸留所にお父さんとお母さんは「mitosaya」と名前をつけた。
美糸と紗也と「mitosaya」。
ひとつの家族の中で育っていく、ふたつのみとさや。その一年間の物語。
家族と一年誌「家族」第二号の家族は千葉県大多喜市にあるmitosaya薬草園蒸留所を営む江口一家です。お父さんはブックショップ「ユトレヒト」「TOKYO ART BOOK FAIR」を立ち上げた江口宏志さん、お母さんはイラストレーターとして活躍する山本祐布子さん。住み慣れた東京を離れ家族が選んだ新たな生き方は、薬草園の資料棟で無理矢理寝食をし、土にまみれ慣れない農作業に勤しむ、蒸留所の開設という道でした。計画や想定からかけ離れた、挑戦と冒険と日常。そんな家族の姿を創刊号に続き、奥山由之、吉楽洋平という二人の写真家と共に春・夏・秋・冬追いかけました。
家族と一年誌「家族」第二号
発売:2019年1月14日
価格:2100円(+税)
ISBN:ISBN:978-4-9908250-1-0
家族と一年誌「家族」創刊第一号
そして、森でいきることにした。
大山の山奥に暮らすことを選んだ、三人(と一匹)。
創刊号で紹介する家族は、鳥取県大山の麓の森の中で何もない土地を切り拓き、自らの手で家を建てた谷本一家です。谷本一家は家作りを通し家族の絆を深めていきました。何を想いこの地を選び、どのような暮らしをして、何を目指すのか?父はSBALCO desighとして廃材や木材を用いた内装・家具製作を行なう谷本大輔、母はOLAibiの活動名で国内外で活躍するミュージシャン谷本愛、息子は小学生の頃からコーヒー修行を続け今やANANN coffeeとしての出店が各地でひっぱりだこの中学生谷本空南、そして黒柴犬のハナ。家族みんなが多彩な才能を持った谷本一家の2014年夏から2015年冬を追いました。
家族と一年誌「家族」第一号
2015年5月15日発売
A4変形100P 1500円(+税)
ISBN 978-4-9908250-0-3 C9476
sold out