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たまらん子らよ

去年家族と一年誌『家族』の創刊を記念して全国各地で行ってたイベント「家族とお祭り」愛知版を開催した時、何から何まで本気協力してくださった3組のご家族がおりまして、以来連絡をとりあっています。普段ばらばらな場所に住んでいるけども、夏はみんなが集まれる年一回のタイミング。ということで再会目指し、愛知一宮のサヴァシバへ。
お世話になった家族の1組でもある、パン屋さんのサヴァシバは、木に包まれた家が自宅兼工房兼パン屋さん。目の前に畑、裏には林と小川。大きな窓から風が抜けて不思議と暑さも辛くない。通りを挟めばセブンイレブンもあるしケンタッキーもあるし、山奥でも大自然でもないけど、わたしにとってサヴァシバは土と緑と人と時間をぐんと感じる特別な場所で、それはきっとここで暮らす人達が大好きだから。そんでもって、ここで再会して一緒に過ごすみんなが大好きだからだなあって、思った。
再会が嬉しいのは子供達も一緒。裸足になって外に駆け出し、水あそびして追いかけっこして花火して。スイカにむしゃぶりついて月を見て。昼も夜も燃えるように、全力。その姿がサリー・マンの写真集「イミディエイト・ファミリー」に映る子達のように強く気高く見えてくる。鼻水たらしてパンツ振り回して蚊に刺されてぎゃーんって言ってる姿なんだけど、この子らはなんて美しくってたまらん子達なんでしょうって思えてくる。たまらん子らよ、みんな大きく大きくなってちょうだい。ずーっとずっと、その姿を見ていたい。
花種さんはたった1日でこんがり焼けた。なんてすてきな夏休みのはじまり!