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絶滅動物のはなし

花種さんが図書館で「世界の絶滅しそうな動物たち」という図鑑を借りてきて「読もう」というので一緒に読む。アフリカゾウとか、シロクマとかパンダとか、動物園にはいるような、身近に感じている動物も自然の中では絶滅の危機にあると知りショックを受けたようだった。その理由は森林伐採とかそれによる温暖化とか毛皮や牙目的の狩猟とかで、「なんでそんなヒドイことする人間がいるの?!」というので、そんなヒドイことと、わたしや花種さんの生活も実はまっすぐに繋がっているかもしれないんだよ、という話をした。本が出版されたのは1996年となっててもう20年以上前の情報だから、この本の中には絶滅してしまった動物もきっといるんだろうな…と思う。本の巻末に「わたしたちの生活を見直さなくてはいけない」みたいなことが書いてあって、見直されないまま20年経ってしまってます…とも思う。20歳くらいの時にやせ細った北極のシロクマの映像を見て、ああ嫌だ嫌だできることをしなくては、と思って、当時ブームになっていたエコ活動とか、マイ箸とかマイバックとかを始めたのを思い出した。そんな小さなことではどーしよーもない、と終わらせて楽な方に逃げるのは簡単だけども、小さなことでもなんでも、自分がすること一つ一つが世界の抱える問題にまっすぐ繋がってもいる、と思うことを忘れちゃだめだよな。と改めて思った夜だったのでした。

子どもの素朴でまっすぐな疑問が心に刺さることは多い。解決はできないけど、知らんぷりはしない。顔向けできる大人になりたいとそのたび思う。