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いい子じゃなくないよ

花種さんがあまりにも弟を挑発してぎゃーぎゃーするのでイライラして小言を述べてたら「なんでそんないろいろ言うの!たねちゃんほんとはいい子なんだから!」と言うのでつい、「ぜんぜんいい子じゃないじゃん!」と言ってしまい、言っちゃったやっちゃった、と思ったら涙を浮かべてわたしから離れていったので、言っちゃったやっちゃったですよ、ほんとにもう。ごめん。その後、髪をとかしながら「種ちゃん、優しいよね。いい子だよね。そう思ってるよ、ごめん」と言ったらニンマリ安心した様子であった。いい子じゃなくないよね。いい子だよね。ごめん。母の言葉は、救いにも呪いにもなるんだよね。ごめん。